界面活性剤について
界面とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことで表面ともいいます。2つの混じり合わない物質の間には、必ず界面が存在します。
界面活性剤は乳液やクリーム、クリームタイプのファンデーション、シャンプーや洗顔料などにとってなくてはならない成分です。水と油分、水と粉末など、そのままでは均一に混ざり合わない両者をなじみやすくする働きを持っていて、乳化、分散、起泡、洗浄などの作用があります。
これは界面活性剤が、水に溶解しやすい親水基と油に溶解しやすい親油基(疎水基)を併せ持つためです。
例えば、水と油分に対して乳化剤として界面活性剤を加えると、油分を水文中に細かく乳化させたり、水分を油文中に細かく乳化させ、平均的に混ざり合わせて安定させておくことができるのです。こうした乳化の働きは、マヨネーズやマーガリンなど暮らしの中にも多くみられ、また、人間の体内では、脂肪の消化吸収や輸送などにも利用されています。
洗浄、 起泡という泡立たせる作用についてですが、いつも使われている台所洗剤などには界面活性剤が何十パーセントと入っています。たっぷりの泡で食器などの脂汚れを落としぴかぴかに洗い上げます。
洗顔やシャンプーにもこの界面活性剤成分は入っています。たっぷりの泡、もっちり泡にする為には種類の違う界面活性剤をあわせて入れなければできません。泡立たせるためには必要な成分ですが、界面活性剤には本当にたくさんの種類があります。洗浄力の強い石油系合成界面活性剤は配合量やゴシゴシ洗いなどに注意が必要です。洗顔や身体などをごしごし時間をかけて洗ったり、シャンプーなどのすすぎをよくしなかったりと、そんな経験はありませんか?
お肌のバリア機能が働かなくなってくると、水分が蒸発してお肌がカサカサしたり、ヒリヒリして赤くなったり、角質がボロボロになりキメが粗くなってしてしまいます。
洗顔やシャンプー剤には泡立ちや洗浄の優れた界面活性剤が主剤として配合されています。この洗浄剤の違いにより洗顔後のお肌や毛髪の仕上がり感の感触が変わってきます。
最近よく聞くラウレス硫酸ナトリウムをご存知でしょうか?洗浄力はよい反面、ダメージのあるお肌や髪質などに使用するとダメージを加速する恐れがあります。
でも、けして泡が悪いというわけではありません。すぐに洗い流してしまうものですので、まちがった使用方法やお手入れのしかたには十分気をつけてお使い下さい。
イージュ化粧品は植物系、アミノ酸系、ベタイン系など天然の界面活性剤成分を使用しています。
商品などの裏に記載されている配合成分名や処方などにも気にかけて、正しいお手入れ方法でお肌のケアを心がけましょう。